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木箱から強化ダンボール箱へ!2021.09.30
みなさん、こんにちは!
木材の価格高騰が続く中、木箱梱包を強化ダンボール梱包に変更した事例を紹介させていただきます。
下記の画像が木箱梱包の状態です。
中身は30kgほどの金型。
木箱梱包の場合、土台がしっかりしており重量物梱包でも安心なことに加え、
輸送中の荷動き防止抑えも木材を釘で止められるなど、固定に安心感はあります。
金型のサイズが変わっても、容易に固定箇所を変更できるところも木箱の良いところです。
ただ木箱自体の作成や荷動き防止の固定など、梱包完了までに時間がかかるところを難点と思われる方が多いのも事実です。
コロナ禍における木材高騰と上記難点の課題解決に強化ダンボールへの問い合わせをいただきました。
木箱にかわる強化ダンボールでの外箱設計だけであれば、通常の箱設計であり難しくはありませんでした。
挑戦させていただきよかったところは、中身の金型固定方法です。
今回お客様の要望は、次の2点です。
①金型のサイズが変わっても外箱は共通で利用したい。
②固定方法は簡潔に手間をかけず、木材の使用もしない。
設計当初は、すべて強化ダンボールでの梱包は困難なため、外箱に穴を開けてP Pバンド固定するなどを検討しました。
しかし、PPバンドが切れたらどうしようとか、梱包・開梱に手間もかかるので、ベストではなくベターな選択でした。
それから検討を重ねて採用したのが、次の2点です。
①底でダンボールにはめ込む
②上からダンボールで抑える
結果は写真の通りです。
数回の輸送テストも無事にこなして、採用にいたり、現在も運用中です。
外箱は共通サイズにすることができ、中の底板、上板のサイズを変えるだけで金型のサイズ違いにも対応できるようになりました。梱包も容易で、輸送中の梱包事故もなく、好評です。
一つだけ課題が残ったのは、梱包後に中身が見えないところです。
このお客様の事例では、木箱梱包後に内容確認することがあったからです。
解決策としましては、梱包後に外箱へ内容表示して対応いただいています。
木箱梱包から強化ダンボール梱包への変更をご検討の方の参考になれば幸いです。
梱包に関してのご相談等、お気軽にご連絡ください。